ホテル・ルワンダ
『ホテル・ルワンダ』を観る。以前、NHKでやっていた『なぜ隣人を殺したのか~ルワンダ虐殺と扇動ラジオ放送~』という忘れ難いドキュメンタリがあって、それに比べると映画としての娯楽性が高いことを意外に感じたほどだが、メッセージ性は明確で、劇中でもホアキン・フェニックスがそのままのセリフを吐いている。いうまでもなく状況は『シンドラーのリスト』と等しく、そのこと自体、人類が進歩するという合理主義的信念に疑義を呈すものだ。かつてのドキュメンタリの中の人々は、この映画の登場人物よりさらに打ち捨てられた風に画面の向こうにいたと思う。
Published on: 2007/2/17
Categories: 映画