小さき勇者たち〜ガメラ〜

『小さき勇者たち〜ガメラ〜』を観る。平成ガメラ三部作とは異なる系統に連なるものとして理解することが前提となる。どうやら前にガメラが現れたのは33年前というどこかの世界、舞台は伊勢志摩というところがちょっと渋い。片親をなくした少年が夏休みに謎の生物を拾って、というあたりはジュブナイルの王道というべきストーリーであり、そういえば映画『ジュブナイル』やら『妖怪大戦争』も全く似たような話だったではないか。そういうわけで筋書きは読めるし、ガメラもミニラみたいに毒のない顔であって、全体に子供向け。画面レイアウトも概ねアニメの方法論により構成されているようだが、そのセンスは悪くはないのではないだろうか。敵役の怪獣の造形はあんまりだとしてもだ。

Published on: 2007/5/19

Categories: 映画