単純な場所

sophisticated girl; plain space

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』を観る。スペクタクルという点では前二作を大きく凌駕しているであろう。ブラックパール号が砂丘を越えて登場するあたり、アイディアひとつで画面を拵えてしまう力技もすごい。クライマックスの帆船対帆船による戦闘は、その状況を作り出すためだけにただでさえややこしい話をさらに複雑にしている(カリプソ登場)だけあって、海戦映画史に残る大迫力である。ジェフリー・ラッシュによる操艦もむちゃくちゃカッコいいしな。キース・リチャーズも噂通りジョニー・デップを食うようなオーラが出ていて、どのキャラも立っているというのは、やはり大したものだと思うのである。その三部作もきっちり完結となり、海賊の物語に結末を置くのはもとより困難な作業と理解した上で、ある種の伝説として昇華させたのは、なかなかの手並みと思いはするのだが、エピローグはやっぱり切ないねぇ。

Published on: 2007/7/28

Categories: 映画