単純な場所

sophisticated girl; plain space

ザ・シューター/極大射程

『ザ・シューター/極大射程』を観る。マーク・ウォールバーグはその外見にあった作りものめいた質感が薄れて、ようやく元海兵隊らしい体臭を表現できるようになったような気がする。スティーブン・ハンターの原作を端的に映像化して政府陰謀もの、あるいはサバイバルものとしてはそこそこの出来だが、オリジナルと同様の美点があるかといえば話は別。何しろ長距離射撃というシチュエーションは添え物といった感じで、基本的にはアクション映画なのである。結局は主人公が無闇に強いというこの単純さは嫌いではないものの。単純であるにもかかわらず演出は微妙に手際が悪く、首を傾げてしまうようなところが結構ある。

Published on: 2007/9/25

Categories: 映画