単純な場所

sophisticated girl; plain space

アメリカを売った男

『アメリカを売った男』を観る。2001年に発覚した米国史上最大の機密漏洩事件を題材として、何しろ売国奴がクリス・クーパーなので、かなりリアルな肌触りであって反面ちょっと地味。精いっぱい荒っぽくしても撃ち合いにはならない。とはいっても、悪くない印象である。ネタは割れている事件なので、サスペンスよりは動機のようなものが中心に描かれるのだが、要するにそれはカネのためですらないということであって、アメリカの防諜構造というのも内実は寒そうだということがよく判る。主人公は童顔のライアン・フィリップだけど最近では大人の役でも白々しくない程度にはなってるみたい。

Published on: 2008/10/10

Categories: 映画