リボルバー
『リボルバー』を観る。ガイ・リッチー監督、リュック・ベンソン製作で好き放題やった結果、せっかくのジェイソン・ステイサム主演が残念なことになってしまったという感じだろうか。特に後半は、フランス映画ばりの訳判らん形而上の世界にあって、犯罪映画を期待した観客にこれを咀嚼しろとは酷というものである。このあたりの咎はリュック・ベンソンにあるのではないだろうか。とはいうものの、レイ・リオッタの異常者ぶりは、だからこそ引き出されているところもあって、また、ガイ・リッチー得意の錯綜した構成もそれなりに味があり、酷評、お蔵入りという扱いも気の毒という気はする。もっと駄目な映画はいくらでもあると思うのである。
Published on: 2008/10/13
Categories: 映画