ラスベガスをぶっつぶせ
『ラスベガスをぶっつぶせ』を観る。高度な数学的知識が生み出した証券化商品が世界の金融秩序を破綻させてしまったこの時勢において、同じく天才の所業が今さらカードカウンティングという感じはあるにして、その仕組みを説明するような野暮はなく、ジム・スタージェスの初々しさも悪くなくて勢いだけでも結構、観られる。まぁ、アイドル映画であろう。ブラックジャックやカードカウンティングを知らない向きであれば一体、何のことやらという話になるのではないか。ケヴィン・スペイシー演じる拝金主義のMIT教授というあたりにはリアリティがあって、頭の良いはずの人間が揃ってこんなことであれば、金融危機も起ころうというものである。
Published on: 2008/11/2
Categories: 映画