原発危機
NHKスペシャル『原発危機』をみる。これまで伝えられてきた事故の進行が、端的に整理されている感じ。そうは言っても、主に人界の進行が語られているのであって、実のところ人間の心配を遙かに上回るところで炉心溶融は起き、深刻化しているわけである。
当事者のインタビューも織り交ぜられているが、いちいち批判したくなるのは、やはり斑目委員長で、「想定できた人はいなかったと思う」という発言は、原発に反対してきた論者の主張をそもそも聞く気がないということを示しているし、「3月11日以降をなかったことにしたい」と言い始めるに至っては、いったい何者なのかと。なかったことにするなら、それ以前の想定、あるいは原発政策全部ということでなければ、「べき乗則」に従っていずれ原発事故は起こるであろう。
Published on: 2011/6/5
Categories: 日々