単純な場所

sophisticated girl; plain space

RED

『RED』を観る。ブルース・ウィリスは引退したスパイというには肌艶もよいし、アクションのキレもまだまだ大丈夫。ジョン・マルコヴィッチとの掛け合いは持ち味を活かしたもので、なかなか楽しい映画になっている。珍しいヘレン・ミレンのライフル捌きが見られるし、さらに珍しい機銃掃射はその佇まいも優雅であり、それだけでも可笑しい。

引退したスパイがもとの組織に命を狙われるという類型はいろんなところで使われているけれど、このパターンが何故、好まれるかといえば、引退したくないという願望が共有されているわけである。ブルース・ウィリスは、世代間の反発を生むことなしに活躍が許されるぎりぎりの年齢かも知れず、若い観客をしてお前は引退しておけと思わせる境界がどのあたりにあるか興味がある。

Published on: 2011/6/4

Categories: 映画