おいハンサム!!
劇場版の映画『おいハンサム!!』を観る。期待通り、基本的にはいつもの『おいハンサム!!』で、当然のことながらそのメッセージも一貫しているわけだが、映画としては「今日が人生最後の日だったら」という問いを中心において、映画オリジナルの登場人物を立てる趣向。舞台は京都にまで広がっているのだけれど、そのこと自体の意味は映画版だからということ以上にはありそうにない。お母さんがいつもと違うように見えるというシーンには映画風の演出が入っているようにも見えるし、微妙にテレビシリーズと異なる点を導入しているところは、かえって居心地の悪さを生んでいるような気がしなくもない。とはいえ、もちろん伊藤源太郎が「明日、世界が滅びるとしても今日、一本の木を植える」男であるのは我々がよく知る通り。マルチン・ルターのその言葉には、信念というもののあらかたの要素が入っているのではなかろうか。
Published on: 2024/12/27
Categories: 映画