終末時計

2年前、90秒となった終末時計はこの日また1秒、真夜中に近づいて89秒となる。この前が10秒だったことを考えると、今回は警告的な意味合いを込めたということだろうけれど、もちろんこの警告が直接的に想定するだろう合衆国の大統領はそんなことを気にするはずもなく、1947年に7分前に設定されたという歴史的な文脈も知ったことではないであろう。だがしかし、一人ひとりがこれを考える必要がある。

つい最近、1月にしては高温となることに注意喚起が出ていたと思うのだけれど、来週は日本列島にも10年に1度レベルの寒波が到来するそうである。これこそ極渦の蛇行による気候の極端化の結果であり、この変動の幅のなかで想像もしていなかった変事が起きるに違いない。もちろん、これもまた終末時計の1秒に織り込まれた変化なのである。

Published on: 2025/1/29

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