外交
このところ本邦の首相のはじめてのトランプ大統領との会談が話題になっているけれど、これについて予算委員会では、中国を念頭に「力による現状の変更」を認めないというスタンスを共有したいという答弁が行われていて、オーソドックスな外交原則の確認がどうも茶番にしか見えない米国の混乱と本邦の茶坊主ぶりを憂う。もちろん、現状の変更を積極的に仕掛けているのは米国で、力の行使も辞さずというのがそのスタンスであるからには。
ところで件の大統領は、かつてマッキンリー山と呼ばれ、2015年に先住の名前に改められたデナリ山を、ふたたびマッキンリー山とする大統領令に署名をしたそうである。改名を行ったのがオバマ大統領だったという側面は当然あるとして、19世紀の終わりに関税強化と対外占領政策を推進したのがマッキンリー大統領だったという文脈もあって、一貫しているといえば一貫して堅固な判断があるようにみえるカルトっぽさも気味が悪い。
Published on: 2025/2/4
Categories: 日々