この街を救う
『ホットスポット』の第10話を観る。反復をうまくするバカリズムの脚本らしい最終回である。『ブラッシュアップライフ』を想起させる閉じ方でもあって満足度は高い。ここまでやってくれれば、続編がないことがわずかな心残りというくらいだけれど、この作風で編まれればまったく異なる設定であったとしても同じように楽しめるわけで、広義の続編は期待してもよいだろう。市川実日子は連ドラでは初主演だったそうだけれど、ますます活躍してほしいものである。堪能した。
トランプ政権はこともあろうに敵性外国人法を持ち出してベネズエラ人の強制送還を始める。強制収容所をおっ立てようという話にならないのが不思議なくらいだが、入管施設は事実上そのように機能するというのは本邦でも明らかな通り。これを阻止せんとする司法の制止を顧みることなく行われたということにも大きな意味があって、アメリカでさえ行政の暴走を抑えるのがここまでの難事業であるとは思いもよらなかったことである。この時代にアベ政治が続いていれば、いったいどうなったことかという気がする。
Published on: 2025/3/17
Categories: 日々