勇敢な市民
『勇敢な市民』を観る。シン・ヘソン主演の韓国映画で一応、コメディに分類されているようなのだけれど愉快な面白さはあまりない。主人公は非正規の教員で実は武術とボクシングの達人の教員なのだけれど、正規雇用を期待して学園内の陰湿な暴力に目を瞑ろうとする。見て見ぬ振りの葛藤を経て悪党を成敗する展開がカタルシスに繋がる種類の話であれば、胸が悪くなるような暴力と権力の横暴を我慢しなければならないのだけれど、韓国の話は大抵このあたりにい容赦がないのでつらい。もっとのどかな話がいいのだけれど予定調和のよさはあって水準作とはいえる。とはいえ、ここまでステレオタイプが幅を利かせては、それもどうなのかという気がしなくもない。
Published on: 2025/5/5
Categories: 映画