聖なる嘘つき、I LOVE ペッカー
配偶者は、彼女としては異例なことに風邪をひいて寝込んでいるのだが、生まれて初めて38度の熱が出たと云っている。一体、そんな人生があるものだろうか。
『聖なる嘘つき』を観る。舞台がゲットーであってもロビン・ウィリアムズは相変わらずといえ、違和感があるように思えてならない。それを措くとして、物語としては、個別に設定された状況にまとまりがなく感心するところが少ない。何を云いたい映画なのかと問われれば困ることになりそうだ。『ライフ・イズ・ビューティフル』の翻案あるいは剽窃を狙っているのだとすれば、そもそも身の程を知らないということになる。冒頭に新聞紙が風に舞い回るシーンがあるのだが、ピアノ線がキラキラと光る様子がみえ、ある意味、新鮮であったとはいえ。
『I LOVE ペッカー』を観る。脇役のキャラが濃すぎて物語の性格と云うものがついに最後まで判然としないのだが、それもこれもエドワード・ファーロングには『T2』の、クリスティーナ・リッチには『アダムズ・ファミリー』の影がダブってみえる当方固有の事情によるものかもしれない。
Published on: 2002/9/15
Categories: 映画