単純な場所

sophisticated girl; plain space

マイ・ブルーベリー・ナイツ

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』を観る。ジュード・ロウがカフェのオーナーで、iTSでもアルバムが売れに売れているノラ・ジョーンズがヒロイン。どちらかというとこちらが主役。ニューヨークを起点とするロードムービーの色彩が出てくる中盤の展開には意外性があるが、よくよく考えればありふれた個別のエピソード(捨てられない鍵の話、妻を忘れられない男の話、ギャンブラーの娘と父親の話)をそうはみせないのは、やはりウォン・カー・ウェイ色が横溢する画面の構成と色彩であり、しっとりと艶のあるこれを堪能しているだけでも気がつけばエンドロールに至る。ジュード・ロウの出番が少ない気もするが、いい味を出していて、全体として小道具の使い方も気が利いている。

Published on: 2008/5/8

Categories: 映画