ブラックサイト
『ブラックサイト』を観る。トム・ハンクスの息子のコリン・ハンクスが久しぶりに準主役級で登場して、父の威光とは無関係に辛い目にあっている。ダイアン・レインが主人公でコンピュータ犯罪の捜査官だったり、ジョセフ・クロスが実は偏執的な犯人に馴染んでいたりと、俳優の顔ぶれはそれなりに豪華であるものの、話の方は実にありがちで、かつ、ストーリーが告発しているはずの事件の見世物化を映画自体が行っているという無自覚な構造をもっている。あるいは確信犯的にそれを行っている。いずれにしても悪趣味なものであり、小道具としてのコンピュータの使い方も陳腐なものなので、楽しいところはあまりない。
Published on: 2008/5/10
Categories: 映画